■ 2007 YK旅 ■


[写真にマウスを合わせると解説つきの写真に切り替わります。]
大きいサイズで見る [ 700×700px ]

 今年もイエローナイフに行くことになりワクワクしていたのだが、今回は多忙過ぎて準備が不十分。「まぁ、5回目なので経験で何とかなるか…。」と思いながらも慌ただしく出発日を迎えた。いつも通りに乗り継いで凍てついた空港に降り立った。

 預けていたスーツケースが出てくるのを待っている間に、のんきに白クマの剥製と記念写真を撮っていると、僕のスーツケースだけが出てこないままベルトコンベアー?が止まってしまいました。

 トラブル発生です。

 カウンターで空港の職員に聞いたところ、「エドモントン空港に置き忘れたみたいだ。」と言うから、すかさず「スーツケースは本当にエドモントン空港にあるのか?」と聞き返すと、視線を合わさないで「あるある。」と言った時には「無いな…。」と確信してしまった。(テンションが、どんと下がる。)これがロスト・バゲッジというヤツです。過去に飛行機が飛ばなくて日本に帰れなかった事が2回。オーバーブッキングが1回。スーツケースの破損が2回。などなどを経験しているけど、荷物が無くなるような事態は初めてだったので、少なからずショックでした。中身は大切な思い出のある道具ばかりだったから。

 ハプニングの後、ホテルに着いて急いで準備しバスでオーロラ観望に到着。01:00頃からオーロラ観望を始めると、エメラルド・グリーンの色を確認出来ない程うすいオーロラが5本、空を覆っていた。いつも通りにいつもの場所で、オーロラに再会出来ました。スーツケースが行方不明になり、カメラ、レンズ類以外の荷物の9割方が無い為、当然、防寒着もありません。まぁ無い物は仕方がないが、ここは極寒地!幸い防寒着とブーツ、三脚は現地のツアー会社が貸してくれました。(感謝!!)ただし中はTシャツとGパンだけで、たった2時間半だったけど-35℃では、みるみるうちに体温は奪われ手足の指先は痛くなる一方…。しかし、撮影は続けました。気合で。

 2日目、ランチの後に靴下とフリースのセーターを買いました。これだけで随分違うハズ…。当夜は-25℃と温かく、薄着でも大丈夫でした。しかし、カメラの防寒着が用意出来ず、凍りついてしまいました。今まで培ってきた経験により揃えた道具が無い事は、想像以上に不自由でした。

 3日目の昼、保険会社に連絡すると必要な服は買って良いとの事。早速、アンダーウエアを上下、手袋、靴下、下着、Tシャツ…を買いました。これである程度、耐えられるはず!!(当然、スーツケースは行方不明のまま。)この3日間、北の空に虹のようなアーチ状のオーロラが鎮座している事が多く、小ブレイク・アップはしても満足なオーロラを見ていません。鮮やかなオーロラが見られるか心配です。

 4日目、ランチに行こうとホテルのロビーに降りると、見覚えのある物が…。そう!現地のツアー会社の方が僕のスーツケースを運んで来てくれました。ほとんど諦めていたので、とても嬉しかった。中身も無事でしたし。陽気にイエローナイフの街を散歩していると、観光案内所があったので入ってみると、びっくりです。過去に受賞したJzの作品が2枚とも飾ってあるではありませんか!嬉しくて掲載されている雑誌も一緒に記念撮影をしてしまいました。

 フル装備で夜を迎えたものの小雪舞う曇天で全くオーロラは見れませんでした。残念。

 5日目の昼は、一年ぶりのイエローナイフを散歩した。静かな林を抜けて平らな雪原が続く湖、刺さるような寒風が吹きつける丘を越えてアイスロードも歩いた。歩いている間はずっと「また来た!また会えた!」とばかり呟いていた。嬉しくて仕方ないんです。しかし、夜は雪が降りました。

 6日目は、昨年に利用したツアー会社の観望地に行く事にした日です。朝起きると昨夜の雪が嘘のように澄んだ快晴だったので、昼から期待に胸が躍っていました。薄いオーロラのカーテンが少しずつ増え、6本、7本と空を覆うのに1時間位かかったかな?南西の空に、しっかりとしたオーロラの帯があったので、確実にブレイク・アップが来るのが分かりました。問題は“その規模”です。それは真東の空から始まりました。数珠繋ぎの様なオーロラが出た後、僕の経験した中でベスト3に入る規模のブレイク・アップが始まりました。エメラルド・グリーンのカーテンはもちろんの事、裾はピンク色に輝き続けました。ブレイク・アップの時間が異様な程に長かったのが印象に残りました。オーロラが暴れまくっていた時間だけで50分間程もありました。この5日間、満足出来ない結果だったので、“オーロラは、もっともっと凄いの!”って言いたい気持ちばかりだったので伝えたい思いを伝える事が出来て幸せでした。

7日目は、昨夜の快晴が嘘のように朝から雪が降っていました。とはいえ今日が最終日。夕食にお気に入りのベトナム料理屋で晩餐会をして夜が来るのを待った。絶望的な空だったので半ば諦め気味にもなりましたが、外で待てども待てども晴れてくれません。1時間半程した頃に雲間に1つだけ星を見つける事が出来、さらにオーロラが雲の上で輝いているのが見えた。ほんわりと優しく雲が光るんです。それから急激に天候が回復しているのが分かったので、急いで撮影の準備をした。東の空の彼方に去る雲を見送っていると、その奥から大きなオーロラの塊が湧き上がってきてブレイク・アップに突入です。空の南半分だけでしたが、最大級の動きをしました。嬉しい事に計4回、帰り際にも軽く1回ブレイク・アップし、大満足でした。

 今回、初めて寄り道をしました。イエローナイフ11日間でも良かったのだが、1人じゃなかったので協議?の結果、イエローナイフ7日間&バンクーバー4日間になりました。いやはや驚きました。イイ街です。個人的には都会はキライ(星が見れないから)なのですが、あまりにもの心地良さにビックリです。地図を片手に西へ東へ。歩いたり、バスに乗ったり、フェリーに乗って対岸の市場へ買い物に行ったり。あちらこちらで美味しいものを食べました。それでも夕方になると、金星を大都会のビル群と一緒に眺めました。

さて、これまでイエローナイフに5回訪れ、38夜観望しました。ブレイク・アップにも多数遭遇する事が出来て、大変満足しています。それと同時に極寒地でオーロラを見る(撮る)事が何よりも濃い経験になりました。

 一緒にオーロラを見た沢山の友達が出来た事が嬉しかった。

 [2007.05.17up]

Jz

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]