■ 2005 オーロラ(3) ■


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9日目には、ホテルから歩いて30分くらいのフレーム湖で見ていた。-40℃は過去に何度か経験していたので対応出来ると思っていたのだが、何故か寒い。この位の気温になるとカメラのコードの類は10分も経たないうちに、針金の様に硬くなる。

ガマンしながら見ているとモヤがかかり出した。見る事は可能だが、写真では街灯りがモヤに反射してオレンジ色になるので撮る事が出来ない。風向きによってクリアになったりしたが、だんだん濃くなり朝が近づく頃にはモヤにすっぽり覆われてしまった。目の前にオーロラが暴れていても手を出せない状況。

モヤの正体は“アイス・フォグ”。文字通り、氷の霧がイエローナイフの町を包んだ。体感温度は-53℃だったらしい。イエローナイフでもあまり無いらしく貴重な体験をした。

10日目は北側にうっすらオーロラが出るだけで、活発に動いてくれない。3時間程この状態が続き、体が冷えてしまった頃に突如、激レアのベール・オーロラが出現した。ベール・オーロラとは、カーテン状のオーロラの集合体。

第2弾のコロナ・オーロラと比べてみて下さい。形、色の質、明るさが全然違うのがわかります。

オーロラが出ない時には真っ暗な闇だが、現れた途端昼間のように明るくなる。東西に伸びた姿が南北に拡がりながら消えていく姿は素晴らしかった。

第2弾と同じ全天カメラ(魚眼レンズ)で撮っている為、見えている空が全部写っている。全天にひろがるベール・オーロラを想像してみて下さい。

昨夜の感動的な余韻を残しつつ、11日目も期待を胸にオーロラセンターに向かった。この日は、淡いオーロラの帯が全天を覆い、西からオーロラが揺らぎ始めてブレークアップした。グリーン・白・黄・赤・ピンクのカーテン状のオーロラが揺れ、踊った。カーテンの裾がピンクに煌めくのがとても美しい。

ブレイク後は経験的に1時間ほど小康状態が続くのだが、この日は15分もしないうちに再ブレークアップ。結局4回もブレークアップした。

13日目は、パイロット・モニュメントというイエローナイフの街を見渡す事が出来る丘で見る事にした。準備を整えホテルから30分歩いてから丘を登り、カメラをセットした。頭上には明るい一筋のオーロラが現れていた。街灯りにおされ淡い部分が見えなかったが、イエローナイフの街並と一緒に見ると美しかった。

-34℃という気温には慣れたのだが、この日は丘の上だけカメラを三脚ごと吹き飛ばす程の強風が吹いていた。体で風を遮り手で押さえつけながら撮影を続けたが、体温は風により奪われ2時間程で耐えられなくなった。

仕方なくホテルに戻ろうと歩いていると、ブレークアップの兆候が…。ホテルに帰るか丘に戻るか迷いに迷ったが、結局走って丘に戻った。戻った途端ブレークアップした。ガタガタ震えていたのも忘れて見ていた。やっぱり綺麗だ。

 [2005.03.24up]

Jz

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