夜空を見上げて

2012オーロラ旅 その2


 最初のオーロラを観た後、ツアーのバスでホテルに戻ってきたのは午前4時。

 飛行機で長い移動をし、休む間もなく始めたオーロラ観察だったので、よほど疲れていたのでしょう。熟睡してしまいました。目覚めたのは午後1時過ぎ。何か時間を損した感じ。早くイエローナイフの街を歩きたくなり、急いで着替えました。

 ノースウエスト準州の州都であるイエローナイフは、世界で10番目に大きい湖・グレート・スレイブ湖の湖畔にある街。州の人口の半分、約2万人が暮らしています。約1000キロ南に位置するエドモントンからの長距離バスが最近になって廃止されたとかで、イエローナイフへの移動手段は飛行機のみ。まさに陸の孤島です。

 まずは腹ごしらえ。ホテルから徒歩1分のところにあって、私が必ず立ち寄る中華料理店(!) …が、いつの間にか無くなって、オフィスになってる! 「今年も来たよ。元気だった?」と、お店のおじさんと毎回話していただけに、とても残念。
 気を取り直して歩くと、青い扉が印象的なベトナム料理店「サイゴン」が目に飛び込んできました。実を言うと、ここは一番お気に入りの店。以前と変わらずやってくれているだけで嬉しい。2度目の夜に備えてお腹いっぱい食べました。街を一通り歩いた後、一軒しかない酒屋でビールを買い、ホテルに戻りました。

 2夜目のオーロラは、北の空にべったりと張り付いていました。 (オーロラは、北極付近と南極付近に王冠をかぶせたような形で輪になって現れます。この輪はオーロラ・オーバルと呼ばれます。オーロラ・オーバルが大きくなったり、小さくなったりを繰り返しているのです。輪が小さいうち、オーロラはイエローナイフの北の空に見えます。輪が大きくなる際に真上を通過して、南に移動するのです)



 この夜、多少の動きは見られるものの、なかなか「オーロラ爆発(オーロラ・ブレイクアップ)」と呼ばれる状態にはなりません。
 マイナス25度の中、そのまま2時間30分待ちました。午後23時過ぎ、やっとそれらしい動きが現れました。北の空にあるオーロラが南に移動を始めたのです。すると、南の空にも1本のオーロラが出現。そのオーロラのカーテンの裾がピンクに輝いています。待ちに待った「オーロラ爆発」の始まりです。カーテンはあっという間に空を覆い、あちこちで揺らめきます。わずか15分間でしたが、赤、黄、エメラルドグリーン、そしてピンクを確認できました。

 (星空案内人 Jz)

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