紙面から

【こども記者】歩くプラネタリウム 星の魔法に包まれた

2015年01月14日 19:48

 「歩くプラネタリウム」って、どんなものだろう。プラネタリウムといえば、ふつうは丸い形の天じょうに星を映(うつ)し出し、席にすわって見るものなんだけど…。ちょうど今日はクリスマスイブ。ロマンチックな星空を歩きながら楽しめる、と聞いて、福岡(ふくおか)市中央(ちゅうおう)区天神(てんじん)で開かれている展覧会(てんらんかい)を取材に行った。

【こども記者】歩くプラネタリウム 星の魔法に包まれた

 私(わたし)たちが行ったのは「星空からのメッセージ展」。映画(えいが)やテレビドラマを作り、作家などとしても活やくする大宮(おおみや)エリーさん(39)が中心になって制作(せいさく)した。

 会場では、五つのうす暗い部屋をたどっていく。かべに「あなたはひとつの星である」などという詩が書かれていたり、星をイメージした丸いボールのようなものがつり下げられていたりする。天の川のような光の帯がかべやゆかを流れる部屋もある。

 一番気に入った(林(はやし)記者と松崎(まつざき)記者)のは、布(ぬの)で作った月がある5番目の部屋。しきつめられたわらのにおいがして、月にすわると温かい気持ちになり、心のつかれがとれていく感じがした。エリーさんも「一番工夫(くふう)した部屋」だという。

 なぜ「歩くプラネタリウム」なのか。質問(しつもん)すると、エリーさんが答えてくれた。「本を読むスピードは人によって違(ちが)うでしょう。それと同じように、プラネタリウムも自分のペースで歩きながら見てほしいから」。確(たし)かに、宇宙(うちゅう)の中を歩いているような気分になった。

 エリーさんは音楽も工夫している。五つの部屋に流れる音楽はそれぞれ違っていて、本当に自分が星たちに囲まれているような気分になった。そして、自分を大事にしようと思えた。

 この展覧会に行って、エリーさんたちがかけた魔法(まほう)に包まれたように感じた。


■人間は広い宇宙の中の 小さな星で生きている

 取材では、大宮エリーさんが「星について思うこと」も聞いた。

 エリーさんは幼(おさな)いころから星空が好きで、自然教室などでねむれないときは、星空をながめて、星を数えていたそうだ。なぜ、好きなのか。エリーさんは「星を見ると、自分が宇宙(うちゅう)の一つの星で生きているんだなぁ、と思える。そして、細かいことはどうでもよくなる」と話した。

 私(わたし)たちは「星と人間を比(くら)べているのか」という質問(しつもん)もした。エリーさんは「人間の方が星より上、と思うかもしれないけれど、そうじゃない。人間は(地球という星の上で生きている)生き物の一つ。地球は人間のものじゃない、ってことに気づいてほしい」と話していた。

■「星空からのメッセージ展」大宮エリーさんに聞く

 大宮エリーさんは、クリスマスについて「今年も無事にすごすことができたことを思い、家族とのつながりや家族の大切さをあらためて感じる日にしたい」と話してくれた。みんなにとって「“感謝(かんしゃ)のクリスマス”になったらいいなぁ」と、やさしくほほえんだ。

■取材

 せっかくのクリスマスなので、今回取材したこども記者3人に「サンタさんにおくるひと言」を書いてもらった。その思いがサンタさんに届(とど)きますように‐。

 高倉記者 どこにご在住(ざいじゅう)なのか存(ぞん)じ上げませんが、無理せず長生きしてください。

 林記者 サンタさん、毎年、プレゼントを持ってきてくれて、ありがとう。

 松崎記者 サンタさん、毎年、世界中の子どもたちにすばらしいプレゼントをくれて、ありがとうございます。これからも寒くなり、雪やふぶきなどがふえるかもしれませんが、がんばってください。

【こども記者】歩くプラネタリウム 星の魔法に包まれた


=2014/12/24付 西日本新聞朝刊=

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