紙面から

【ピカ☆いち】柔道少女 久留米から世界へ

2013年06月15日 16:44

練習前、弓削監督(中央)とにこやかに話す古賀さん(左)
練習前、弓削監督(中央)とにこやかに話す古賀さん(左)
 私(わたし)が卒業した福岡(ふくおか)県久留米(くるめ)市の上津(かみつ)小には、柔道(じゅうどう)日本一がいる。6年生の古賀若菜(こがわかな)さん(11)は、昨年8月の全国小学生学年別柔道大会の5年生40キロ級で優勝(ゆうしょう)した。体重35キロでキティちゃんが大好き。連覇(れんぱ)をめざして練習にはげむ古賀さんを取材した。

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 夜7時前。柔道着の子どもたちが次々に道場にやって来た。古賀(こが)さんが所属する「柔志学舎(じゅうしがくしゃ)」(久留米市)の練習は月曜日から金曜日まで毎日。「学校から帰ったらすぐ宿題をして、練習に行く」という。

 にぎやかだった道場が、始まりのあいさつをすると張(は)りつめた雰囲気(ふんいき)に変わった。受け身と打(う)ち込(こ)みの練習が続く。「だらだらするな」、「あきらめるな」ときびしい声が飛ぶ。組み合っているうちにぶつかり、鼻血が出る子がいた。きつくて泣いている子も。それでも、みんなけいこをやめない。

     ◇     ◇

 古賀さんが柔道を始めたのは4歳のとき。お兄ちゃんが柔道をしていて、かっこいいと思ったそうだ。それから出場した大会は数え切れない。

 いちばん印象に残っている大会は、やっぱり昨年、全国1位になった大会だ。

 大会前から古賀さんは、優勝候補(こうほ)として評判(ひょうばん)が高かったが、小5だったのでプレッシャーも大きい。そこで弓削知浩(ゆげともひろ)監督(かんとく)(36)は夏休み初日から大会前日まで、自宅(じたく)で「合宿」をした。朝夕のけいこ、宿題、食事、すべて監督一家と一緒(いっしょ)。「とても緊張(きんちょう)した。でも、監督たちのおかげで優勝できて、うれしかった」と古賀さんは言う。

 弓削監督に古賀さんのいいところを聞いた。「素直(すなお)でまじめ、先生や親の言うことにきちんと取り組む。何より気持ちが強く、負(ま)けず嫌(ぎら)いなところがいい」そうだ。

 「相手を投げたときが最高に気持ちいい」という古賀さんのあこがれは、北京(ペキン)五輪銅(どう)メダリストの中村美里(なかむらみさと)選手だ。「最後まで押して、決め技(わざ)にもっていくところがすごい」という。
 「まずは今年、全国大会連覇(れんぱ)が目標(もくひょう)。20歳(さい)までにはオリンピックに出て、優勝したい」

 大きな夢(ゆめ)をもつ古賀さんの趣味(しゅみ)はピアノ。週1回のレッスンが、気分転換(てんかん)でもあり、楽しみだという。キティちゃんが好きで、好きな芸能人(げいのうじん)は「言えません」とはにかんでいた。

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=2013/05/04付 西日本新聞朝刊=

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